ヌカチューさんぽ vol.15 和歌濵かまぼこ
ヌカチューさんぽ
2020年から和歌山県の和歌浦、通称“くずし通り”(くずしは土地の言葉でかまぼこの意味)にお店を構える和歌濵かまぼこさん。このくずし通りにはかつて多くのかまぼこ屋さんが立ち並んでいましたが、今では和歌濵かまぼこさん1軒だそうです。和歌浦で伝統のかまぼこを作り続ける、店主の奥村さんにお話 を伺ってきました。
目次
唯一無二の高級かまぼこ「あしべ焼き」


和歌濵かまぼこさんでは、伝統の製法や技術を継承したかまぼこ職人の奥村さん が、丹精込めて作る本格かまぼこや天ぷら(揚げかまぼこ)を商品展開しており、製造には沢山の拘りが詰まっています。 様々な拘りのうちの一つとして、「天ぷら(揚げかまぼこ)」の揚げ油には こめ油を使われております 。少し値段は高くても奥村さんのこだわりで弊社のこめ油を使用いただいている そうです。 他にも、原料となる魚は奥村社長が厳選した魚肉を配合 し、さらに、機械化された今でも、滑らかなすり身に仕上がることから 石臼を使用して魚の身をすりあげているそうです。少しの温度の変化でも食感が変わってしまうので、温度管理も常に徹底されています。 和歌濵かまぼこさんで作った大板のかまぼこは、和歌浦のあしべ通りに因んで、「あしべ焼き」として商標登録されている自慢の看板商品。深い味わいと弾力のある食感が特徴です。弊社のこめ油で揚げた天ぷら(揚げかまぼこ)にも同じすり身を使用しているので、「天ぷら(揚げかまぼこ)も勿論味に自信があります」 とお話くださいました。
かまぼこの伝統を継承するべく、67歳からの新たな挑戦

創業99年の老舗かまぼこ店「丸濱」さんで職人として45年間かまぼこづくりをしてこられた奥村さん。丸濱さんの営業終了を転機に、45年間培ってきたかまぼこづくりの経験を活かし、伝統技術 を継承するべく、和歌濵かまぼこを立ち上げる決意をされました。 67歳で 和歌濵かまぼこさんを創業され、今年で5年目だそうです。 この2年間でどんどん販路を拡大し、店舗とECサイトでの販売の他、スーパーへの卸売りも行っています。継承された伝統のかまぼこが和歌濵かまぼこさんから、今後もより多くのお客様に届くのがとても楽しみです。
天ぷら(揚げかまぼこ)の香りを変えたこめ油

こめ油の使用感をお伺いすると、「一般的な油と 、こめ油の一番の差は匂い。」と奥村さんはお話くださいました。天ぷら(揚げかまぼこ)は、パッケージをして10日間の賞味期限で販売しています。「もちろん揚げているときもですが、こめ油だと1週間~10日経った商品を開封しても天ぷら(揚げかまぼこ)から油臭さを感じません。特に使用回数を重ねるほど、油臭さの違いがよく分かります」とこめ油の使用感をお話くださいました。 天ぷら(揚げかまぼこ)は、きくらげ天・ささがき天・しょうが天・ひら天・ごぼう天・玉ねぎ天など…、味も見た目も種類が豊富でどれも美味しそうです。ささがき天はオーブンで少しトーストして食べると香ばしくなるのでオススメの食べ方だそうです!常連さんには玉ねぎ天も人気だそうです 。
ギフトに最適な特別なかまぼこ

取材後、筆者も和歌濵かまぼこさんのかまぼこをいただきました。 あしべ焼きは歯ごたえがあってぷりぷりな食感と、あっさりした優しい味の魚のすり身が最高でした。「手土産やギフトにするときっと喜ばれるだろうな」、「帰省するときに家族や祖父母に買って帰りたいな」と思う特別なかまぼこでした。 天ぷら(揚げかまぼこ)は、こりこり食感のきくらげ天、卵が入った桜型のばくだん、丸っこくてシャキシャキ食感の玉ねぎの甘味がある玉ねぎ天、トーストすると香ばしい香りが立つささがき天など種類も様々。食感や味もですが、色や形など見た目にも拘りが感じられ、美味しいだけでなく、見た目や種類の豊富さも楽しめる天ぷら(揚げかまぼこ)でした。お酒好きの人にもお勧めしたい逸品で、私も「次はどれを食べようかな…」とかまぼこパーティーを開催してしまいました。 和歌山県の和歌浦に訪れた際は是非お立ち寄りください。 スーパーやお店で見かけた際も是非買ってみてください。
【店舗情報】和歌濵かまぼこ株式会社
【住所】和歌山県和歌山市和歌浦南2丁目1−1
【電話】073-445-1508
【営業時間】9:00~17:00 *定休日:水曜日(祝祭日含)