• TOP > 
  • つの食品健康課 > 
  • 米ぬかの美容効果とは?美容法やオススメアイテムを紹介

米ぬかの美容効果とは?美容法やオススメアイテムを紹介

つの食品健康課

米ぬかの美容効果とは?

米ぬかの美容効果とは?美容法やオススメアイテムを紹介

はじめに

米ぬかは、お肌を美しくするものとして昔から知られており、日常的に利用されてきました。酒造りの杜氏さんの手が白くてすべすべだったり、ぬか床を毎日混ぜている方の手が綺麗だったり。なんとなくよいイメージのある米ぬかには、どんな効果が期待できるのでしょうか?ご紹介していきます。

米ぬかに含まれている美容成分とは?

そもそも米ぬかって?

玄米を削って精米すると出る粉(糠層や胚芽)を米ぬかと呼びます。私たちの主食であるお米は収穫された時点では4層構造になっていて、籾殻(もみがら)を取り除くと玄米となり、玄米を精米し糠層と胚芽を除いたものが白米です。

  • 籾(もみ):稲の果実に相当する部分です。一番外側の黄色い籾殻は種であるお米を外界から守り、保護する役割があります。籾すりして出来たものを玄米といいます。
  • 糠(ぬか):玄米の表面を覆う薄い膜のような層のこと。ビタミンEやγ-オリザノールなど、多くの栄養が含まれています。
  • 胚芽:籾殻の内側にあり、生長すると芽や根になる部分です。
  • 胚乳:発芽に必要な栄養であるデンプンが豊富に蓄えられた部分のこと。一般に胚乳のみの米が白米と呼ばれます。

江戸時代後期頃、それまで玄米を主食としていた人々にも白米を食べる習慣が広まるにつれ、不思議なことに脚気が流行しはじめました。のちに脚気は玄米に含まれるビタミンB1の摂取不足が原因だと判明したように、米ぬかにはビタミンをはじめ、たくさんの栄養が含まれています。米ぬかに含まれる栄養成分について紹介していきましょう。

  • γ-オリザノール
    お米特有の成分で、抗酸化物質・食物繊維・ビタミン・ミネラル・脂質などの栄養をバランス良く含んでいます。血流促進効果があるため、肌のターンオーバーを促し乾燥肌の改善や肌の色を明るくする作用が期待できます。
  • イノシトール
    母乳にも豊富に含まれていて、体に必要不可欠なビタミンB様物質です。体に摂り入れると中性脂肪の燃焼を促進するため、中性脂肪が作られにくくなるだけでなく、脂肪肝や動脈硬化などといった生活習慣病を防ぐ効果もあると言われています。
    肌をうるおす保湿効果に優れ、細胞が新しく生まれ変わるターンオーバーを調節して、肌を美しく保つ機能も持っています。
  • フィチン酸
    肌が錆びる(酸化)原因となる余分なミネラルを体外へ排出する「キレート作用」があります。また、肌のターンオーバーに関わるバリア機能も改善し、保湿効果が期待できると言われています。
  • フェルラ酸
    「お米のポリフェノール」と呼ばれ、強力な抗酸化作用で肌のダメージを防いでくれます。紫外線吸収作用があり、紫外線から皮膚を保護してくれる天然由来成分です。
  • 植物ステロール
    「油の食物繊維」と呼ばれる植物ステロール。こめ油には他の食用油よりも植物ステロールが多く含まれています。悪玉(LDL)コレステロールの吸収を抑える効果があり、コレステロールを低下させる働きがあります。
  • スーパービタミンE
    ビタミンEは細胞の健康維持を助ける働きをもっていますが、スーパービタミンEと呼ばれるトコトリエノールにはビタミンEの約50倍の抗酸化作用があり、免疫を高めるのに役立ちます。

米ぬかの美容への効果は?

肌にハリを与えてくれる

米ぬかにはビタミンが豊富に含まれているため、肌に塗ることで美容効果が期待できます。ぬかに含まれるビタミンBにより肌の代謝が促進され、コラーゲンの減少を抑制。また、ビタミンB様成分のイノシトールは、肌の細胞が新しく生まれ変わるターンオーバーを調節する機能があると言われ、たるみなどが気になるお肌をハリのある美しい肌へと導き保つことが期待できます。

肌のターンオーバー促進

肌の最も外側にある角層はさまざまな刺激や外敵から体を守るための重要な器官です。約28日間の周期で肌の細胞を新しく生まれ変わらせ、美しく健康に保つターンオーバー。米ぬかに含まれるイノシトールによってターンオーバーが整えられ、γ―オリザノールによる血流促進効果もターンオーバーを促すと言われています。また、ビタミンEやビタミンB群には、古い角質を落とし新しいものへと変える新陳代謝を促す働きがあります。

シミ・くすみのない肌に

米ぬかにはγ-オリザノールというお米にしかない成分があり、シミの原因となるメラニンの産生に影響する酵素「チロシナーゼ」の働きを阻害し、メラニンの産生を抑制する働きがあると言われています。また、ビタミンEには抗酸化作用があり、メラニンの沈着を抑えるとともに紫外線から肌を守る効果が期待できます。

抗酸化作用で肌のエイジングケア

シミやシワ、黒ずみの原因の一つは肌の酸化。米ぬかに含まれるγ-オリザノールには高い抗酸化力があり、肌の酸化を防ぐ働きがあると言われています。ビタミンEやビタミンEの数十倍の抗酸化作用をもつスーパービタミンE(トコトリエノール)は、細胞の健康維持を助け、シミやシワを予防し肌のエイジングケアに役立ちます。

昔からある米ぬか美容法

日本では生活の知恵として、古くから米ぬかを暮らしに取り入れていました。
その美容法の一部をご紹介します。

米ぬかパック

米ぬか2:米粉(または小麦粉)1の割合で混ぜ合わせ、水を少しずつ加えペースト状になるまで混ぜます。ペーストができたら洗顔後の水分を拭き取った顔に塗り伸ばし、10分ほど浸透させます。ぬるま湯で洗い流せば、ツルツル美肌になれますよ。はちみつなどを加えてアレンジするのもいいですね。
米ぬかパックにはいろいろな作り方があり、自分のお肌にあったパックを探してみるのもオススメです。

週に1~2回のパックが健やかな肌へと導き、小じわやシミが目立ちにくくなります。作ったパックは蓋付きの容器で冷蔵保存し、早めに使い切りましょう。※小麦アレルギーの方が小麦粉入りのパックを使用される場合は、かかりつけの医師・薬剤師などに使用をご相談ください。

米ぬか石鹸(ぬか袋)

「ぬか袋」は綿や絹の袋に米ぬかを詰めて、石鹸のように顔や体を洗うためのの美容用品。石鹸が普及するまでの長い間、広く庶民に使われ、江戸時代の銭湯では番台で米ぬかが販売されていたそうです。
ぬか袋の作り方は、大さじで3〜4杯くらいの米ぬかを布製の袋に入れて、口を紐で結びます。ぬか袋にお湯を含ませ、中から白い液が染みでてきたら、お肌をやさしくなでて洗ってください。
週に1~2回使うと肌を美しく保てますよ。米ぬかは傷みやすいので、一度使ったぬか袋は翌日使わないように気をつけましょう。

米ぬか風呂

「米ぬか風呂」とは、先述した「ぬか袋」を浴槽に入れて入浴剤のように使う方法と米の研ぎ汁や米ぬかをお風呂に入れる方法があります。保湿や保温にすぐれ、肌の汚れを落としてスキンケアに役立つのです。日々、米ぬか風呂に入ることで肌がすべすべになり、二ヵ月ぐらいで肌が綺麗になると言われています。

米ぬか美容の注意点

米ぬかの成分は一般に体によいものとして知られています。ただし、もともと肌が敏感な方や肌に傷があったり、荒れやすい体質の方はムリせずに様子を見ながら試してみましょう。

米ぬかを食べて体の中からキレイに

米ぬかにはビタミン類・ミネラル・タンパク質などが豊富に含まれており、食べると体の内側から健やかに導いてくれます。胃腸や血液にうれしい働きも期待でき、乾燥対策やくすみ対策などのエイジングケアにもに役立つことでしょう。米ぬかには食物繊維が豊富なため、食べることによって老廃物の排出を促したり、腸内環境を整えるのにも役立ち、お腹の調子をよくしたいときに活躍します。

米ぬかを食べることに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。そんな方には、精米したてのがオススメ。新鮮な米ぬかは自然な甘さと香ばしさが感じられます。きな粉のようにそのまま食べたり、飲み物や料理に混ぜて食べるのも◎
また、米ぬかは炒ることで酸化が防げ、鮮度を保てます。

米ぬかを摂る量は、1日あたりスプーン2杯程度がオススメです。少量を3回の食事で分けるとバランス良く食べられますよ。
ただし、米ぬかに含まれるフィチン酸のキレート作用により、むくみの軽減をしてくれるとともにミネラルが排出されてしまう場合も。米ぬかを食べる際は海藻類やきのこ類を一緒に摂取して、ミネラル分を補いましょう。

手軽に実践できる米ぬか美容!オススメアイテムを紹介

長年米ぬかの研究を続ける築野食品工業は、米ぬかから抽出された機能性成分の中でもとくに体によい、肌によい成分を手軽に実感していただくために、その成分を惜しみなく使った商品を製造・販売しています。

米ぬかスキンケア「inaho」 スキンケアシリーズ

ディープモイスチャークレンジングオイル

米ぬか由来成分を約83%配合したクレンジングオイルです。ベースのコメ胚芽油は水に馴染みやすく、汚れはしっかり落としながらも、天然の整肌成分が肌に残り、しっとり潤いを与えます。

フェイシャルソープ

米ぬか成分「イノシトール」に加え、米ぬかと米胚芽から抽出した希少な「コメ胚芽油」を配合した洗顔石けんです。泡立ちが良く、キメ細やかでなめらかな泡が肌を包み込み、負担をかけずに汚れを落として優しく洗い上げます。

コンディショニングローション

米ぬか成分が肌に負担をかけずに優しく浸透。肌をうるおすだけでなく、皮脂量を適度に調節して内側の水分をキープし、肌本来が持っている保湿機能を活性化してくれるローションです。

モイスチャーフェイスクリーム

うるおい力と水分キープ力に優れている米ぬか成分をたっぷり閉じ込めた、しっとりとした質感の高保湿クリームです。ローションで整えた肌のコンディションを保ち、つややかなうるおい肌が続きます。

美容オイル

コメ胚芽油がベースの美容オイルは肌のキメを整え、透明感とハリのある素肌へと導いてくれます。また、肌機能を活性化させる効果も期待でき、肌荒れ予防にも効果的です。

オールインワンゲル

低刺激で肌になじみやすく保湿感に優れたオールインワンゲルです。忙しい朝のスキンケアなどにオススメ。

ボディケアシリーズ(ボディソープボディクリーム

米ぬかから抽出したビタミンEやビタミンB様物質イノシトールなど、美肌パワーに優れた天然由来成分を配合しています。ボディだけではなく、髪のケアまで。肌荒れの気になる方や赤ちゃんなど、デリケートな肌質の方にもお使いいただけます。

サプリメント

築野食品工業の粉末状サプリメント「イノシトール」は、スプーン1杯で手軽だから毎日の健康習慣に。ショ糖の約半分の甘みがあり水に溶けやすく熱にも安定しているため、砂糖の代わりにヘルシーな甘味料として温かい飲み物・汁物に溶かしたり、お料理の甘味足しに調味料としてもお使いいただけます。
イノシトールは体には欠かせない栄養素として、健康維持に大切な役割をはたしています。お酒の飲みすぎや毎日の食事が気になる方にオススメですよ。

まとめ

栄養豊富な米ぬかは、昔から手軽な美容法や健康法として使われてきました、私たちの体に欠かせないビタミンBや免疫を高めるビタミンE、お米にしかなくアンチエイジングも期待できるγ-オリザノールなどさまざまな栄養が含まれる米ぬか。まずは取り入れやすい美容法から試してみて、美しい肌、健やかな体を目指すのはいかがでしょうか。